無職のトラが日本のガチャガチャに来た
ガチャガチャの棚に、ぼーっとした顔のトラが並んでいる。無表情で、どこか力が抜けていて、それでいてなぜか目が離せない。MUZIK TIGER(ムジークタイガー)のキャラクターたちを初めて見たとき、そういう感覚になった。
MUZIK TIGERは韓国・ソウル発のブランドで、無表情でくつろぐトラのイラストが特徴だ。ブランド名は「無職のトラ」という意味を持つ。
「無職のトラ」というネーミングが全てを説明している。仕事をしない、力を抜いている、ただそこにいる。そのコンセプトが令和の疲れた大人に刺さるのは当然で、ガチャガチャにも自然な形でやってきた。
BONGBONGEE×MUZIK TIGER カプセルラバーマスコット:ガシャポン初登場
大人気グループSEVENTEENの代表キャラクターBONGBONGEE(ボンボンイ)と韓国・ソウルの人気ライフスタイルブランドMUZIK TIGERのコラボアートがカプセルラバーマスコットになってガシャポン初登場した。クリアな素材感がかわいいという特徴を持つ商品だ。2024年1月に発売され、その後再販も実施されている。
SEVENTEENのボンボンイとムジークタイガーのコラボというのは、どちらも韓国発のIPという共通点を持つ。ボンボンイのキャラクター性とムジークタイガーの脱力感が組み合わさったとき、クリア素材のラバーマスコットという形でガシャポンに着地した。
ボンボンイ×ムジークタイガー カプセルラバーマスコットは全8種で構成されている。
8種という構成はコンプリート欲をほどよく刺激するサイズだ。ボンボンイのデザインとムジークタイガーのデザインがそれぞれ複数種入っているため、「どちらのキャラクターが好きか」という軸でも「どのデザインが欲しいか」という軸でも選べる。
MUZIK TIGER ふわふわフェイスシュシュ:全5キャラクター
ケイカンパニーから400円で発売されたMUZIK TIGERのふわふわフェイスシュシュは、ラインナップがToffee、Toffee Sleep、Teeffee、Taffee、Porumeeの全5種でサイズは約12cmだ。
このラインナップにムジークタイガーのキャラクターが整理されている。Toffee(トフィー)がメインキャラクターで、Toffee Sleepは眠っているバージョン、Teeffee・Taffee・Porumeeはそれぞれ異なる個性を持つキャラクターたちだ。
12cmというサイズのシュシュは、使えるアクセサリーとしてのサイズ感だ。キャラクターの顔がそのまま髪飾りになる設計で、トラの無表情な顔が頭についているというシュールな可愛さがある。
MUZIK TIGER ヘアバンド:500円カプセルの実用系グッズ
ムジークタイガーのヘアバンドは500円カプセルとして展開されており、20個入りBOXでの業務用展開もある。かわいいアニマルカプセルトイ特集にも掲載されている商品だ。
ヘアバンドとシュシュというヘアアクセサリー系のガチャガチャが複数展開されているのは、ムジークタイガーというブランドが「日常使いできるかわいいグッズ」というポジションを日本市場でも確立してきた証拠だ。
MUZIK TIGER ラバーマスコットフィギュア(Qualia)
株式会社Qualiaからムジークタイガーのラバーマスコットフィギュアがカプセルトイとして展開されている。
Qualiaはオオキバウスバカミキリ(いきもの大図鑑アルティメット)などを手がけるカプセルトイ企画・製造会社で、ムジークタイガーのラバーフィギュアもこのメーカーが担当している。
ムジークタイガーというブランドと日本での展開
ムジークタイガーの日本公式Instagramアカウント(@muziktiger_japan)ではブランドの最新情報を発信しており、アニメ「MUZIK TIGER In the Forest」もYouTubeをはじめ各配信プラットフォームで公開されている。
アニメ展開があるということは、IPとしての広がりがグッズだけに留まらないということだ。キャラクターの動く姿を見た後でガチャガチャを回すと、あのゆるっとした動きがラバーマスコットの中に見えてくる。
韓国発のライフスタイルブランドが日本のガチャガチャ市場に入ってくる流れは、ムジークタイガー以外にも複数起きている。カカオフレンズ、BT21、ちびドルズなど、K-POPやK-カルチャーの文脈を持つIPがガシャポン筐体に並ぶ光景は令和のガチャガチャ市場の特徴の一つだ。
設置場所と入手方法
MUZIK TIGERのガチャガチャはイオンなどのショッピングモール、JR駅構内、ゲームセンター、アミューズメント施設などに設置されている。バンダイガシャポンから販売されている商品は「ガシャポンどこ?」から設置場所を検索できる。
ボンボンイ×ムジークタイガーのコラボ商品はバンダイガシャポン扱いのため公式サイトでの検索が使えるが、ケイカンパニーやQualiaの商品は別の流通ルートになるため、ガチャガチャ情報サイトやキャラグーなどで最新の設置情報を確認するのが確実だ。
フリマアプリでは「ムジークタイガー ガチャガチャ」や「MUZIK TIGER カプセル」で検索すると単品・フルコンプセットが出品されている。シュシュは5種フルコンプで出品されることが多く、欲しいキャラクターが決まっている場合は単品購入が合理的だ。
力を抜いたトラが持つ、令和のかわいさ
ガチャガチャを毎週巡りながら、ムジークタイガーのキャラクターを見るたびに思うことがある。「無職のトラ」というコンセプトが、今の時代に刺さる理由について。
頑張らない、くつろいでいる、無表情でそこにいる。そういうキャラクターへの共感が、日本でも韓国でも世代を問わず広がっている。ガチャガチャというメディアは「小さくて手頃に手元に置ける」という特性を持つから、「このキャラクターと一緒にいたい」という感情をそのまま300〜500円で実現できる。
無職のトラが机の上にいる。それだけで、少し肩の力が抜ける気がする。ガチャガチャのグッズが持つ力の中で、一番静かで一番じわっと来る種類のものを、ムジークタイガーは持っている。
